機種が流行っていた時期から16年ほど経ちますが、今もよく覚えています。
メダル獲得数「万枚オーバー」で名前がパチスロ店の入り口に掲示されるくらいでした。
自分もいつかは万枚オーバーしてみたいと思って頑張っていましたが、万枚オーバーどころか、勝つのがやっとのぐらいでした。
ハマっていたころは開店を狙い、店まで走っていくぐらいの興味がありました。
頭では「遊び」と分かっていても、「勝ちに行くんだ」と心の中で認識の変化が生じていくのです。
私の友人は未だにパチスロにハマっているようですが、「試合終了の時点までやるのが正当なのだ」とのことでした。
勝っている時に頃合いを診て止めればいいのですが、それは「勝ち逃げ」になるので「卑怯」なのだそうです。
よく分からない認識ですが・・・。
その友人に聞くとパチスロは楽しみに行くのは当然ながら、勝ちに行っているのだとのことです。
そこは当時の私と同じでした。中毒になっていると思いました。
私も過去はその傾向がありました。生活費にまで手を出していました。
勝ちにいくことや当選した時の喜びや快感が忘れられず、ハマってしまうのです。
違う会社の先輩からは「勝癖をつけるのが勝つことのセオリーだ」とのことでした。
先ほどの友人とは逆の発想なのですが、勝っているときにある程度の見切りをつけ、止め時を定め、決心し、実際に止めてしまうのです。
勝ちの額がいくら少なくとも止めるそうです。
しかしこれがなかなか難しいのです。
勝っているときは「まだ出そう」との気持ちが抑えられず、勝っているメダルを投資に使ってしまうのです。
もう当選しそうな気配がなくともそのようにしてしまうのです。
そして投資額の分が負けとなるか、その後更に投資し、負けの額が積もるのです。
そうなってしまっては店の思うつぼです。
しかし、店側も商売で成り立っているので、客に勝たれたままでは成り立っていきません。そこが上手いのです。
よく人間の心理を読んでいるのです。
ミリオンゴッドはギャンブル性が高い機種で勝った額が軽く一か月の給料を越えてくることがありました。
なので、一回一回のプレイがドキドキです。
当選しそうな時は手が震えるくらいでした。
しかしこの機種、順押しでなければならず、何回か間違ってボタンを押してしまったことがあり、地獄モードとなりました。
今となっては楽しい記憶です。
最近ではもうギャンブル自体をしなくなりましたが、本当に楽しむということは「遊びの範囲内で」との認識に変わりました。
投資額とはゲームセンターなどで使う費用のことで勝ちはおまけなのだということです。
そして負けないコツは「投資額=あらかじめ決めた遊びの額」であるとの考えです。
それならば「負けとは何か?」ということが鮮明になってきます。
よい経験でした。